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子犬のドッグフードの選び方とは?ふやかす時の方法と注意点

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子犬を迎えた後、最初の食事は離乳食からスタートすることが多いかと思います。

犬の離乳食はドッグフードにお湯をかけてふやかしたものが一般的ですが、「どのくらいふやかしたらいいのか」「温度はどのくらいか」「いつまで離乳食を与えたらいいのか」など、離乳食について分からないことも多いでしょう。

子犬期の食事は、これからの体づくりに必要な栄養素を取り入れるための非常に重要なケアの一つです。

子犬に与えるドッグフードのふやかし方、またいつからドライフードに切り替えるのかその時期について、ポイントやコツをご紹介していきます。

目次

はじめは子犬のためのドッグフード選びから

子犬の成長は飼い主さんが思っている以上に早く、実は成犬の2~3倍の栄養が必要となります。
多くの栄養が必要となる子犬期の食事なので、特に気を使ってフードも選びたいですよね。
子犬のドッグフード選びで重要なポイントは3つ。

3つのポイント
  • タンパク質が多く含まれているか
  • 消化がしやすいか
  • 子犬の好みか

です。
それぞれどのようなポイントに注意して選べば良いか見ていきましょう。

タンパク質が多く含まれているか

子犬の体はタンパク質が大きな割合を占めます。
鶏や鹿などの肉類や魚類を中心とした動物性タンパク質が多く配合されているものを選ぶようにしましょう。

また、タンパク質を筋肉に変えるためにエネルギーも必要になりますので、ある程度脂質も入っている方が望ましいです。
割合としては全体の15~20%くらいがちょうど良いでしょう。

消化がしやすいか(吸収が良いか)

犬は穀類の消化が苦手です。
子犬期に与えるフードであれば、消化器官が未発達であることも踏まえて、あまり穀物が入っていないものを選ぶようにしましょう。

子犬の好みか

どんなに栄養のバランスが良いドッグフードでも、子犬が食べてくれなければ意味がありません。
犬は味よりもにおいに反応してフードを食べるため、愛犬の嗅覚に合わせてドッグフードを選べるようにすると残さずに食べてくれます。

初回は少量ずつ試せるようにあまり大容量で買わず、食いつきの良いものを判断していくのが良いでしょう。
また、子犬の時期は体をつくる大事な時期ですので、高品質な原材料でつくられたフードが望ましいです。

ドッグフードをふやかした方が良い理由は

一般的に犬は消化が早いとは言いますが、子犬の頃は、消化器官がまだ未発達な状態です。
すくすくと成長するためにたくさんの栄養が必要な子犬期で、効率よく栄養素を摂れるようにするには、やはり消化・吸収の良いことがポイント。

ドッグフードをふやかすことで消化作用を助け、栄養を吸収しやすくし、また温めることでにおいが強くなり食欲を刺激します。また、生えてきたばかりの乳歯で硬いドライフードを食べると、歯茎を痛めてしまい、これから生えてくる永久歯へ影響を及ぼすこともあるのです。

成長過程の体づくりと健康のため、子犬にはふやかしたドッグフードを与えるようにしましょう。

ふやかしたドッグフードを与えるメリット

ふやかしたフードのメリットには以下のようなものがあります。

  • 消化作用を助ける
  • 栄養の吸収率を上げる
  • 食いつきがよくなる
  • 低血糖症予防になる
  • 水分補給の手助けになる

それではひとつずつ見ていきましょう!

消化作用を助ける

消化器官が未発達な子犬にはふやかした柔らかいフードを与えることで飲み込みやすく、毎回の食事で体に負担をかけすぎることがないように調整することが出来ます。

栄養の吸収率を上げる

消化がしやすくなるということは、栄養の吸収率も高くなります。
子犬期は成犬の2~3倍の栄養が必要なので、1回の食事で効率よく栄養が摂取出来るようにすることは非常に重要なのです。

食いつきが良くなる

ドッグフードは温めるとにおいが強くなります。
お湯でふやかすことでフードが温められるので、ドライのままの時よりも食欲を刺激する効果があります。
子犬の場合は食欲が旺盛なことが多いのであまり心配ないかもしれませんが、しっかりと残さず食べてもらうことも必要な栄養素を摂取するためには大切です。
より食いつきを良くするためにも、ふやかしたフードは効果的なのです。

低血糖症予防になる

小型犬や食欲のないワンちゃんは低血糖症になりやすく、子犬の場合は空腹時間が長くなることで起こりやすくなります。
低血糖症になると、血液中の糖分濃度の低下によって痙攣を引き起こしたり、四肢に痺れなどの麻痺状態が起こったり、ぐったりとして元気がなくるなることも。
食事の量や回数が少なくて発症することが多いですが、ドッグフードへの食いつきを良くしてしっかり残さず食べるように工夫をしてあげることも、今与えている量が多いのか少ないのかどうかを見る目安になります。

水分補給の手助けになる

お湯でふやかして与えるので、食事と水分補給を一緒にすることが出来ます。
水をあまり飲まない子や便秘気味のワンちゃんの場合、このように食事をすることで水分補給が出来るようにしてあげるのも良いでしょう。

母乳からフードへの移行時期はいつ?

通常子犬は生後2~3週間の間は母乳で成長し、個体差はありますが3週間を過ぎる頃から徐々に乳歯が生え始めます。

乳歯が生え出すと歯が当たり、乳首を噛んでしまうこともあって母犬も母乳を嫌がるようになるので、このタイミングでフードへの移行が始まります。

ペットショップやブリーダーさんから子犬を迎え入れる場合は、たいていが生後2ヶ月を過ぎているため、飼い主さんはふやかしたドッグフードを与えるところからスタートするすると良いでしょう。

生後2ヶ月頃からドライフードをあげても問題はないのですが、ふやかしたフードの方が消化もよく栄養の吸収率も高くなるので、ドッグフードに慣れてもらうためにも、始めはフードをふやかして与えることからスタートすることが一般的です。

上手なドッグフードのふやかし方は?

ふやかしたドッグフードを作る時の手順やコツをご紹介します。

STEP
熱すぎないお湯(30~40度)でふやかす

ドッグフードを上手にふやかすコツとしては、ふやかすお湯の温度に注意することです。
適温は手に触れてあったかいと感じるくらいの、30~40度です。
屋外で飼っているワンちゃんであれば、外気にも触れるため40度前後でも構わないでしょう。

お湯は熱い方がドッグフードも早くふやけますが、熱湯かけてしまうとビタミンなどの栄養素が失われてしまいます。
白湯を作る要領で、一度沸かした熱湯を放置し徐々に温度を下げていく方法で冷ましましょう。

加工品では熱に弱い栄養素がそもそも摂取出来ないと言われることもありますが、加工品は熱処理した後に熱に弱い栄養素を添加しているため、やはりドッグフードをふやかす時はぬるま湯で作るようにしましょう。

STEP
ふやかす時間は15分程度

お湯をかけてふやかす時間は15分程度で構いません。
30分ほど置くとしっかりふやかされている状態になります。

ふやかすお湯の量はドッグフードの硬さや形状など種類によって異なりますが、全体がまんべんなくふやけきった時に、かけたお湯がドッグフードに吸い込まれてちょうどなくなっているくらいがベストな量です。

ふやかした後にお湯が残っていたとしても捨てないでください。
このお湯にはドッグフードの栄養が溶けているので、そのままワンちゃんに与えるようにしましょう。
ドッグフードが浸るくらいにお湯が残ってしまった場合で、気になるようであれば半分ほどは捨てますが、しっかりと湯切りする必要はありません。

STEP
ふやかす硬さは指で潰せる程度

指で押した時にドッグフードが指で簡単に潰せてしまう程度の硬さになればちょうど良い頃合いです。
外だけ柔らかくなっている場合もあるので、与える前に潰して中まで柔らかくなっているかどうか確認してみましょう。

また、フードがまんべんなく柔らかくなっているかどうかも重要です。
硬さがまちまちの場合、異なる硬さの食品を消化するのは胃に負担をかけてしまう可能性があり逆効果です。

フードによって硬さが異なるため、はじめはお湯をかけて15分ほど置いてから柔らかさを確認して、その後さらにふやかした方が良いのか、それとも時間が短縮出来そうかなど調節していくのが良いでしょう。

ドッグフードを早くふやかしたい時の方法

栄養素を壊さないように出来るだけぬるま湯でふやかせるのがベストですが、ふやかす時間がない時やワンちゃんがご飯を我慢出来ないこともあると思います。

そんな時にふやかす時間を短縮する方法を紹介していきましょう。

  • ドッグフードを砕く
  • ラップを活用する
  • 電子レンジを利用する

では、それぞれについて説明していきます。

ドッグフードを砕く

ふやかす前にドッグフードを細かく砕いておきましょう。
包丁やハサミで切ったり、袋に入れて麺棒で叩くなど粉砕しやすい方法を選びましょう。
硬い時はミキサーやフードプロセッサーなどで砕きます。

砕いたドッグフードはお湯の量が通常よりも少なくてもふやけますので、お湯を注ぐ量を調整しながら、時々混ぜて全体が柔らかくなれば出来上がりです。
お湯を入れ過ぎても、捨てずに与えるようにしましょう。

ただ、砕いたドッグフードは酸化するのが早いため、一気に砕いて保存しておくのではなく毎食の分を都度用意する方が良いでしょう。

ラップを活用する

ドッグフードにお湯をかけたら容器にラップをしてみましょう。
お湯が冷めにくくなり、また容器内の湿度が上がることでふやかす時間を短縮することが出来ます。
ドッグフードを細かく砕いてラップをすると、さらに時間の短縮につながります。

電子レンジを利用する

電子レンジはマイクロ波の影響があるため使用しない方が良いという意見もありますが、これは人間への影響も同じです。飼い主さんが普段から電子レンジを利用していない方であれば、そもそもこの方法は選ばないでしょうし、愛犬には健康のことを考えて使用しないというのも考え方の一つです。

もしレンジを利用する場合には、お湯でふやかす時と同様に40度ほどの人肌に温めましょう。
そして加熱した後は必ず手で触って温めすぎていないか、また加熱にムラがないかを確認してください。
加熱し過ぎてしまった時には、ドッグフードをしばらく冷まして人肌になってから与えるようにします。

電子レンジで上手に加熱するコツは、硬いところと柔らかいところにムラがないように加熱秒数を短くしてフードを適度に混ぜながら少しずつ加熱していくことです。

レンジにかけて、ドッグフードから嫌なにおいがするようであれば、品質の悪い原料を使っている商品の可能性があります。ドッグフードは温めると香りが強くなるため、悪臭がする場合にはワンちゃんも食べなくなってしまう可能性があります。成分表示を確認して、場合によっては別のフードへの変更を検討しましょう。

ドッグフードをふやかす時の注意

ドッグフードをふやかすことで消化や吸収を良くすることが出来ますが、何点か注意しなくてはいけないこともあります。
それが以下の2点です。

  • ふやかしたドッグフードは作り置きしないこと
  • ふやかしたフードしか食べなくなる

なぜ、上記の事に気を付けないといけないのか説明していきます。

ふやかしたドッグフードは作り置きしないこと

ふやかす時間などで準備に手間はかかりますが、作り置きはしないでください。
通常のドッグフードは乾燥しているため保存に適した状態で加工されていますが、水分を含んだドッグフードは劣化しやすく、また腐りやすくなります。

ふやかす時間を短縮するためドッグフードを砕く場合も、砕くことで酸化が早まりますので、毎食砕いたものをふやかして与えるようにしましょう。
ワンちゃんがフードを食べ残した場合も同様に、ふやかしたものは捨てて新しい食事を毎食与えてください。

ふやかしたフードしか食べなくなる

稀ではありますが、子犬期に与えていたふやかしたフードが癖になり硬いドライフードを食べてくれなくなることがあります。
ドライフードへの移行期間を設けて少しずつ慣らしていきますが、子犬の健康状態をチェックしながら無理には進めず、ゆっくりと行うようにしましょう。

ドライフードへ移行するタイミングは?

ふやかしたドッグフードから通常のドライフードへの切り替えの時期は、個体差はありますが一般的には生後3~4ヶ月頃から少しずつ切り替え始めます。

ふやかすお湯の量やふやかす時間を徐々に減らしていき、フードの硬さを調整しながら7日から10日ほどで完全にドライフードが食べられるようにします。

移行途中、フードが硬くなることで食事を残すようであれば、ふやかし具合を再度調整しながら、ドライフードに慣れてもらうようにしていきましょう。

ドライフードへの移行期間についてはあくまで目安なので、完全移行までにどの程度時間がかかるは個体差もあります。
重要なのは、フードからきちんと栄養が取れているかどうか、摂取水分が多過ぎたり少な過ぎたりしていないかどうかです


ふやかしたドッグフードを食べている間は食事からも水分を摂取していたため、ふやかし具合を変えることで便が硬くなったり、便秘になったりするケースも見られます。
フードの水分調整を行なっている間は毎日の便の状態も合わせてチェックするようにしましょう。

まとめ

獣医師・宿南章

ドッグフードは成長期の子犬にとって大切な栄養源です。
ふやかしたフードをしっかり食べてくれるようになった後のドライフードへの移行は、「成長期が終わるまでに食べてくれるようになればOK」くらいの気持ちでゆっくりと変えていっても問題はありません。

多少の手間はかかりますが、愛犬のケアの一環として、食事の管理も愛情を持って見守るようにしていきたいですね。

子犬のフードの選び方、ふやかし方

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獣医師が犬の進化の歴史を研究。
進化栄養学など、様々な角度から
ドッグフード&療法食を作りました。

興味の多いテーマ

記事を書いた人

宿南 章(しゅくなみ あきら)
獣医師
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
【所属団体】
The Royal Society for the Protection of Birds 会員
日本盲導犬協会 会員
野生動物救護獣医師協会 正会員

【プロフィール】
1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。
日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。


【研修・研究内容】
1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習
1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習
1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)
1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)
1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)
2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修

【論文】
Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004

【著書】
「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。
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