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愛犬のストレスを減らしてペットホテルに預けるための注意点まとめ

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何らかの事情で愛犬のお世話できない場合、ペットホテルに預けると言うのが一般的な方法です。ですが、ペットホテルを初めて利用する飼い主さんにとって、愛犬をペットホテルに預けると言うのは心配なことも多いですよね。ペットホテルの選び方、注意点などについて紹介していくことにしましょう。

目次

ペットホテルとはどんなところ?

ペットホテルは飼い主さんに代わって愛犬のお世話をしてくれるところです。飼い主さんが長期出張や長期入院している場合なども利用できます。ペットホテルは単にペットを預かってくれるだけではなく、施設によっては色々なサービスを提供してくれます。

 

ペットホテルがしてくれること

愛犬が健康的に生活できる環境を整えてくれるのがペットホテルです。しかし、ペットホテルによってその利用料金やサービスなどは違ってきます。

基本的には、食事、トイレのお世話、散歩などはホテルプランに組み込まれていることが多くなっていますが、中にはお昼寝をさせてくれたり、トリミングをしてくれるペットホテルもありますし、豪華な個室でお世話してくれたり、エステができるペットホテルもあります。ペットホテルに愛犬を預ける時間がない場合は、自宅まで送迎をしてくれるというきめ細やかなところもあります。

 

ペットホテルを利用する流れ

1.予約

急な予定で家を空ける時などは事前に予約することも難しいですが、前もって予定などが決まっている場合には予約を入れるところから始めます。泊まる日数などを相談の上、そのホテルの特徴についても尋ねてみると良いでしょう。

通常は電話などの予約が必要となりますが、最近ではネット予約が可能な店舗も増えていますので、簡単に利用できます。

 

2.チェックイン

人間のホテルと一緒で、ホテル利用の前には必ずチェックインが必要となります。スタッフから愛犬の健康状態や性格、食事、普段の生活の様子などを聞かれますので、伝えておきたいことがある場合にはチェックインの時にお話ししておくと良いでしょう。

また、スタッフからペットホテルのサービス内容などの説明があります。不明なことがある場合も、しっかり納得できるまで聞いてみましょう。

 

3.日中・夜間のサービス

ペットホテルによって、行っているサービスは様々ですが、日中は他の犬と一緒に室内の広いフリースペースで遊ばせてもらえるところが多いようです。また、その子に応じた散歩や食事を提供してもらえます。

夜間は、クレー、ケージ、フリースペース、個室などプランによって過ごす場所が違うのが一般的です。

 

4.チェックアウト

飼い主さんが迎えにきたらチェックアウトです。チェックアウトが遅い場合は、食事や散歩のお世話もお願いできます。チェックアウトの時に、預かっている間の愛犬の様子や健康状態などを教えてもらうことができます。

 

ペットホテルの種類を知ろう

専門のペットホテル

ペットを預かり、基本的なお世話をすることに特化したペットホテルです。宿泊しなくても、数時間の預かりも可能であることが多くなっています。

 

動物病院併設のペットホテル

動物病院が経営しているペットホテルです。かかりつけの動物病院で運営している場合、愛犬の健康状態をよく分かっていますし、スタッフと面識があったり、そこの動物病院に入院したことがあると、犬のストレスを軽減できるのでメリットとなります。何より、獣医がいるペットホテルなので、もしも体調が悪くなった場合にも対応が早く安心できます。

愛犬の体調が悪かったり、何か疾患があったり、老犬や妊娠しているという場合は、一般的なペットホテルでは受け入れしてもらえないことが多いので、動物病院併設のペットホテルを選ぶ方が良いかもしれません。入院という形で預かる動物病院もあります。

トリミングサロン併設のペットホテル

トリミングサロンがペットホテルも、同じ場所で経営しているということがあります。いつもトリミングをしてもらうサロンならば、飼い主さんも愛犬もスタッフさんと面識があるので安心できます。また、お願いすれば預けている間にトリミングの施術をしてもらえますので、時間の節約にもなりますね。

 

ドッグトレーナーが経営するペットホテル

ドッグトレーナーが経営するペットホテルは、愛犬を預かってくれるだけでなく、お願いするとその期間にドッグトレーニングも受けることができます。預ける時間にトレーニングをしてもらえると言うのは非常にありがたいことなので、トレーニングをしてもらいたい飼い主さんは計画的に預けると言う人もいるそうです。

 

老犬ホームが経営するペットホテル

老犬のお世話を行っている業者が併設施設として経営しているペットホテルです。ペットホテルによっては年齢制限(幼犬や老犬の制限があることが多い)があって一般のペットホテルを利用できない場合がありますが、日頃から老犬を対象にサービスを行っている老犬ホームは老犬でも預かってもらえます。

 

ペットホテルのサービス内容の違い

部屋のタイプ

・ケージ
夜間は犬が一匹眠れるほどの大きさのクレートに入れ、て宿泊させることが多いようです。しかし、狭いクレートやケージに入れられることに慣れていない犬はクレートに入れられるとストレスが溜まったり、不安で眠れないこともあるので、同時期に預けられた他の犬と一緒に開放的な広いスペースで過ごすこともあります。

 

・スタンダード、個室
他の犬と一緒だと落ち着かない犬は個室にすることが多いようです。高級感のある個室があるペットホテルもありますし、専用面積が狭いものから広いものまでタイプは様々です。

 

食事

一般的なペットフードで対応してくれるペットホテルもありますし、高級な食材を使った豪華な食事を提供してくれるところもあります。しかし、ペットホテルの滞在に慣れていない犬は場所も食事もお世話する人間もいつもと違っているので、精神的ストレスとなるために、いつも食べ慣れているドッグフードの持ち込みを推奨しているペットホテルもあります。

 

散歩

基本的には1日2回です。

 

決め細やかなサービス

トリミングやマッサージをしてくれたり、ドッグランやしつけを行ってくれるペットホテルもありますが、オプションとしてサービスを提供してくれることが多くなっています。

また、送迎のサービスや飼い主さんが遠方からでもWEBカメラを使って、いつでも愛犬の様子を確認できるというサービスを備えているペットホテルもあります。

 

ペットホテルの利用料金

ペットホテルの利用料金は、どのようなサービスを受けるか、どのような部屋を利用するかということによって変わってきます。

 

犬のサイズ

愛犬が大型犬なのか、中型犬なのか、小型犬なのかによっても料金が変わってきます。通常は大型犬になればなるほど利用料金が高く設定されています。一般的な部屋を利用した場合、大型犬は一泊二日で5000円~、中型犬は4000円~、小型犬は3000~というぐらいが相場のことが多いです。

しかし、ペットホテルの利便性やサービス内容によって基本料金が上下しますので、あくまでも目安と考えておきましょう。

 

預かる時間

一般的には数時間の預かりから数ヶ月に及ぶ長期の預かりまで、お願いすることができます。長期預かりの方が時間数で割ると割安になる傾向にあります。

 

部屋の種類

広いケージに他の犬と一緒に寝泊りする場合や、個室のタイプなどによって料金が変わってきます。

 

時期

人間のホテルと同じように、年末年始や夏期休暇、ゴールデンウィークなどペットホテルに預ける人が増える時期は通常よりも割高の料金設定になっています。

 

動物取り扱い業の登録をしっかり確認する

ペットホテルは動物愛護管理法という法律で「保管を目的に顧客の動物を預かる業者」として地方自治体への登録が義務付けされています。何かトラブルがあった場合、無資格や無認可のペットホテルに預けると、しっかりとした対応をしてもらえないことになりますので、飼い主さんも愛犬を預ける場合にはそのペットホテルが登録を受けている事業者であることを確認するようにしましょう。

 

ペットホテルに預けるためのトレーニング

他の犬との生活に慣れさせる

いつも静かな家で、単独で飼われている場合、突然ペットホテルに預けられると他の犬がたくさんいることから、緊張して体調を崩したり、眠れない、食べられないことがあります。そうならないためにも、ペットホテルに預けたいと思うならば、徐々に預ける時間を増やして施設に慣れさせるということが大切です。

 

他の人から食べ物を与えられることに慣れさせる

警戒心の強い犬は、飼い主さん以外の人から食べ物をもらったり、いつもと違うものを与えられても食べようとしません。

普段の食事を持ち込むことができるペットホテルはまだ良いのですが、突然慣れないペットホテルに預けられて、違う食事を与えられても、全く食事ができないのでは困ってしまいますよね。1日と言うならまだいいのですが、それが何日も続くと言うのでは大変です。事前に飼い主さん以外から与えられた食べ物でも食べられる訓練をしておけると良いでしょう。

 

クレートで眠れるようにしておく

普段から開放的な場所で眠っている犬の場合、狭いクレートに入れられて眠るということになれていないため、眠ることができません。眠れないと長期間預けたりすることは無理ですし、体調を崩すリスクもありますので、家でもクレートの中で眠れるよう練習しておくと良いでしょう。

 

預ける時持っていくもの

ワクチン証明書(狂犬病、混合ワクチン)

色々なペットを預かるペットホテルですので、感染症が蔓延しないために感染病の予防接種のワクチンを受けているという証明書が必要になってきます。コピーを用意して持参しましょう。また、ノミやダニの予防をしておくことも大切です。

 

普段与えている食事

ホテルで食事を用意してくれますが、愛犬にかかるストレスや体調を考えて、普段から食べている、いつもの食事を持参することを推奨しているペットホテルもあります。食事のことは事前に調べておくと安心です。自宅のものを持参する場合には、滞在期間に合わせて十分な量を持参するようにしましょう。

 

普段からよく使う薬や今現在飲ませている薬がある場合には、犬の名前や薬の名前、日付や与える時間などを記入して薬を持参するようにしましょう。

 

かかりつけの動物病院の連絡先

万が一体調が悪くなった場合などは、病院へ行くことも考えられます。病院ならどこでもと言うのではなく、愛犬のためにも、いつも通っている病院を教えておくのがベストと言えるでしょう。診察券を忘れず持っていくようにしましょう。

 

飼い主さんの連絡先や予定

何かあった場合や病気になった場合など、飼い主さんに連絡を入れることもあるため、携帯電話や駆けつけることができる方の電話番号をスタッフさんに知らせておきましょう。旅行や長期出張の場合などは、滞在先の場所と予定も知らせておくと安心です。

 

普段使いの食器や毛布など

犬にとってみれば、慣れないペットホテルに預けられると言うことは、不安や緊張の連続で大きなストレスが伴うことです。このため、できるだけ普段どおりの生活をさせてあげることが大切になってきます。ホテルにも備え付けの用具などがありますが、愛犬がいつも使っている食器や毛布、首輪、リード、散歩用の服などを持参できるならば用意して持っていくと良いでしょう。

事前にペットホテルに問い合わせて、普段使いのものを持参して良いかどうか確認しておけると安心ですね。

 

預ける当日の注意点は?

飼い主さんはいつもと同じ生活を心掛ける

犬は飼い主さんの気持ちを鋭くキャッチする生き物です。そのため、ペットホテルに預けるからと言って、飼い主さんが不安そうな表情をしたりすると不思議と分かってしまいます。飼い主さんの緊張や不安が愛犬にも移ってしまうので、いつも通りの対応を心掛けましょう。

 

時間には余裕をもって預けに行く

飼い主さんがバタバタしたり、イライラしていたりすると愛犬はよりストレスを感じてしまいます。ただでさえ慣れない場所に行くのですから、余裕をもって行動し、ペットホテルでもゆとりを持ってチェックインできるようにしましょう。

 

普段の様子や健康状態をしっかりスタッフに伝える

ペットホテルに慣れている犬や、仲のよいスタッフさんがいる場合はお世話するポイントもよく分かってくれています。しかし、初めて預けるペットホテルの場合、愛犬のことを知らない訳ですから、事前にしっかりと普段の様子、性格、健康状態、習慣、癖、病歴などの情報をスタッフさんに伝えることが大切です。

 

まとめ

ペットホテルに預ける時には、愛犬のためにも環境、サービス、衛生面の整ったホテルにお願いするようにしましょう。犬も飼い主さんや住みなれた家と離れてたった一人で預けられるわけですから、不安を覚えたり、大きなストレスを抱えてしまいますよね。出来るだけ愛犬がベストな状態で安心して過ごせるよう、飼い主さんもホテルステイを陰から支えてあげることが大切です。性格や食事、散歩、体調が悪くなった時の対応などをメモに残して、ホテル側に持参すると、より明確で伝え忘れもありません。愛犬のためにも、飼い主さんのためにも事前に十分な準備を整えてペットホテルを利用するようにしてくださいね。
犬 ペットホテル

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獣医師・宿南章の愛情ごはん療法食

獣医師が犬の進化の歴史を研究。
進化栄養学など、様々な角度から
ドッグフード&療法食を作りました。

興味の多いテーマ

記事を書いた人

宿南 章(しゅくなみ あきら)
獣医師
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
【所属団体】
The Royal Society for the Protection of Birds 会員
日本盲導犬協会 会員
野生動物救護獣医師協会 正会員

【プロフィール】
1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。
日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。


【研修・研究内容】
1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習
1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習
1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)
1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)
1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)
2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修

【論文】
Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004

【著書】
「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。
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