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老犬が食事を食べなくなった時に役立つ8つの方法

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犬の健康を維持していくために、大切ことの一つが食事です。特に老犬になると体力や各器官が成犬の時と比べ衰えて始めますので、元気でいることも難しくなります。そのため、毎日欠かさず食べている食事について改めて見直してあげることが、健康な老後生活への第一歩と言えます。今回は老犬の食事とその注意点、食欲がなくなってきたときの8つのコツについてご紹介していくことにしましょう。

目次

いつから老犬?

人間でも年を重ねていくと、体の色々なところに老化現象が見られますが、犬の場合も同じです。見た目は非常に元気でも、やはり体のあらゆる所に老化が見られるようになってきます。人間は医療の面から見て、体の各器官に衰えが見られる、65才以上を高齢者と呼んでいるようですが、犬の場合も人間同様これに相当する年齢の犬が老犬の基準とされています。

大型犬の場合、8~9年目、小型犬、中型犬の場合11~12年目になると老犬と呼ばれるようになります。もちろん個体差もありますが、この頃になると犬の体にも老化現象が認められ、体力が徐々に衰えてきたり、足腰が弱り始め、健康にも様々な弊害が出始めます。

大型犬では8年目を過ぎたころから、小型犬、中型犬では11年目を超えたころから飼い主も注意深く健康を気遣ってあげるようにしましょう。

 

老犬に見られる変化

老犬と言う年齢に達したにもかかわらず、元気なワンちゃんは多いものです。しかし、見た目とは裏腹に、体の中では老化現象が進行し始めます。犬も高齢になると人間と同じように、体のありとあらゆる所に変化が現れます。

老化によってみられる症状について、まずは見ていくことにしましょう。

・足腰が弱くなる。筋力の衰え。
・体温調節機能が衰える。
・食欲が低下する。
・消化器官など各機能が衰える。
・睡眠時間が短くなる。
・病気にかかりやすくなる。免疫力が落ちる。

などが見られるようになります。

基本的に老化は病気ではないため、老犬になったからと言って、すぐに飼い主が目に見て分かるほどの変化が出る訳ではありませんが、徐々にその兆候が見て取れるようになります。

今までの様にパワフルでいて欲しいといくら望んでも、徐々に体力がなくなり、元気がなくなっていきます。そのため、老犬に合わせたケアをしたり、食事内容も見直しが必要になってきます。

 

老犬の食事とは?

老犬になると、成犬の頃の様に活発に動くことが困難になっていきます。喜んでいたはずの散歩もあまり気乗りがしなかったり、今まで歩けていた散歩の道のりも短くなってしまったりするのです。つまり筋力の低下と共に運動量も減ることになってきますので、一日に必要となるエネルギーも低下することになります。

老犬の必要カロリーは成犬と比べ20%低くなると言われていますので、今までと同じ食生活では、カロリーオーバーとなり、肥満を招いてしまいます。肥満は、様々な病気の要因となってきますので、食欲のあるなしにかかわらず、与えるカロリーを20%ほど抑えるようにしましょう。

また、老犬になると消化機能も衰えてきます。食べ物を消化して吸収することが若い頃の様にできなくなりますので、以前と変わらない食事内容では体の色々な部分に負担をかけることになってしまいます。消化の良い、吸収率の高い食事を心掛けることが大切です。

 

老犬の食事の注意点

老犬の大まかな食事内容については理解できたと思いますが、やはり細かな部分にも注意を払ってあげることで、病気知らずの体と健康を維持することができます。老犬の食事の注意点についても見ていくことにしましょう。

 

たんぱく質は品質に注意

過剰なたんぱく質の摂取は、腎臓機能に負担をかけてしまい、腎不全のリスクや進行に悪影響を及ぼしてしまうと言われていることもあり、老犬には高たんぱく質な食事を与えてはいけないと勘違いしている飼い主さんも多いようです。

しかし、タンパク質は血や骨、筋肉、皮膚や被毛を健康に保つためにも必要となる栄養素です。老犬の場合、確かに代謝が低下するため、たんぱく質の必要となる量も少なくなりますが、筋力など健康を維持するための機能も衰え始めますので、たんぱく質はしっかり補うことが大切です。

また、消化吸収力も低下してしまいますので、若いころと同じ食事では、必要となる十分なたんぱく質を摂取することができなくなります。老犬の場合、たんぱく質量を抑えた食事にするのではなく、消化吸収の良い、高品質なたんぱく質を必要量与えることがポイントになってきます。

動物性たんぱく質と言った消化の良い、品質の良いたんぱく質を積極的に与えてあげるようにしましょう。ただし肝臓疾患を抱えているワンちゃんにとっては、病状を悪化させてしまうことになってしまいますので、獣医師と相談してみてください。

獣医である宿南章が老犬用に高タンパクな鹿肉をベースとして開発した「デイリースタイル プレミアムドッグフード シニア犬用」も参考にしてみてください。

 

栄養バランスの摂れた食事を

老犬になると運動量が減少してしまうため、食欲が減ってしまう子も少なくありませんが、健康を維持していくためには、老化の進行を緩やかにするためには、やはりしっかりと栄養素を摂る必要があります。少ない食事量で体に必要となる栄養素をしっかり補っていくためにも、栄養価の高いバランスの摂れた食事を心掛けるようにしましょう。

老犬にとって必要となる栄養素はたんぱく質の他に、ブドウ糖、脂肪、ビタミン、ミネラルなどがあります。ブドウ糖や脂質は病気のリスクを上げてしまうのではと控えてしまう飼い主さんも少なくありませんが、ブドウ糖は脳を、脂肪は体を動かすために大切な栄養素です。

また、ビタミンやミネラルなどは体の中で作り出すことができない栄養素であるにもかかわらず、体の調子を整えてくれる大切な栄養素です。老犬だからと言って控えてしまうのではなく、食事量と比較しながら、バランスを意識して十分量摂取できるよう、食事の内容に注意しましょう。

 

水分補給も心掛ける

老犬の場合食事と共に水分を摂る量も減ってしまうことがあります。これはのどの渇きも鈍感になってしまうためですが、摂取する水分量が減ってしまうと、心臓など体の器官に大きな負荷がかかりますので注意しましょう。

また、動くのが億劫になったり、寝たきりになってしまうと、水分を摂取する量も極端に減ってしまい、脱水症状を引き起こしてしまうことがあります。人間の高齢者でもそうですが、脱水症状を避けるためにも飼い主さんが意識して水分量を増やしてあげることが大切です。

 

老犬への食事の与え方と食欲がない時の8つの対処法

老犬の食事は低カロリーで消化吸収しやすく、栄養豊富な食事が理想です。毎日、理想となる食事を与えるためにも、その与え方についても工夫していくことが大切です。老犬の食事の与え方についても紹介していきます。

 

1,老犬用のフードを与える

老犬専用として売られているドッグフードには、老犬の健康を守るために必要となる栄養素がバランス良く配合されています。手作りの食事などで、補っていくのも一つの方法ではありますが、やはり毎日十分な栄養素を与えていくことは簡単ではありませんので、シニアフードを活用してみるのも大変良い方法と言えます。

老犬専用のフードも最近ではその子の趣向に合わせ色々なものが売られています。形状もドライ、ウェットタイプのものなどがありますので、愛犬にとって一番と思えるものを購入してみると良いでしょう。

2,トッピングで栄養を補う

手作りのフードを与えてあげたいと考えているのであれば、良質なたんぱく質を摂取することのできる動物性の食材を多く摂り入れるようにしましょう。鶏肉や豚肉に同じ食材のレバーなどをトッピングしてあげることで栄養バランスも格段にアップします。

鹿肉、牛肉、ラム肉、おからや豆腐などを用いて、日によって味を変えてあげるのも良いでしょう。低カロリーで良質なたんぱく質をメインに食事を考えてあげるようにしましょう。

また、魚に含まれる不飽和脂肪酸は生活習慣病を予防するためにも良い食材なので、魚などいつものドッグフードにプラスしてあげるのもおすすめです。

他にもビタミンやミネラル、カルシウムなどを補うために、キノコや海藻類、緑黄色野菜を茹でたものをプラスしてあげると良いでしょう。老犬にとって不足しがちな水分を補給するためにも、食材の調理法は茹でて調理するようにしてください。

 

3,サプリメントをプラス

毎日のフードにサプリメントをプラスしてあげるのも、老犬の食事には良い方法です。老犬に必要な栄養素をまとめて配合しているものもありますので、そうしたものをいつもの食事と一緒に与えてあげると良いでしょう。手作りの食材では賄いにくい栄養素も簡単に摂ることができます。

 

4,ドッグフードをふやかして与える

老犬になると硬いドッグフードは消化できなかったり、硬くて思ったように飲み込めないことも出てきます。そんな時はドッグフードにぬるま湯を注ぎ、柔らかくして与えてあげてください。不足しがちな水分も同時に摂ることができますので一石二鳥な与え方と言えるでしょう。

ただし、熱いまま与えるのではなく、十分に冷まして与えるようにしましょう。

 

5,臭いで食欲を増進させる

老犬には食欲の低下が見られますが、その原因と考えられるものに、嗅覚と味覚の衰えがあります。ドライフードは例え老犬専用のものであっても、あまり臭いがしないため、食欲に繋がりにくいことも。食欲を増幅させるためにも、香りの立つ食材をプラスしてみたり、ドライフードにぬるま湯を注ぎ、香りを増幅させてから与えてみると良いでしょう。せっかくドッグフードに入っている栄養素を破壊しないためにも、熱湯ではなく、ぬるま湯を使用するようにしてください。

また、最近では牛骨を煮込んだスープやヤギミルクなども売られていますので、そのような商品を使って香りと水分をプラスしてみても良いでしょう。少し温めることで香りが立ちやすく、食いつきも良くなりますので、缶詰、レトルトタイプのものなどは、温めて与える方法を試してみると良いでしょう。

 

6,食事の回数を増やす

老犬になってくると一度に食べられる量も減ってきてしまいます。ですが、健康のためにも栄養分はしっかり食事で補っていきたいですよね。体に必要な栄養素を与え続けるためにも一度にたくさんの量を与えるのではなく、3回などと分けて与えてあげると良いでしょう。

毎日必要となる食事量を食べさせてあげる工夫も取り入れてみてください。

 

7,フードに愛犬の好きなものをトッピング

老犬になって食欲が落ち込んでしまったと感じる場合には、好物の食材をトッピングして、食欲をアップさせてあげると良いでしょう。大好きなものが乗っている食事であれば、喜んで食べてくれることが多いもの。毎回ではなく、特に食欲が落ち込みがちな時に試してみると言うのも良いでしょう。

また、ドライフードをレトルトや缶詰タイプのフードとミックスして与えると、いつもよりも食べてくれることがあります。

 

8,ペースト状、流動食、と形状を変えてみる

固形タイプを与えていてあまり食欲がないと言うのであれば、その形状を変えてみるのも一つの方法です。固形の形が残るふやかしたものも良いですが、それでもあまり食べてくれないと言うならば、ドロッとしたスープ状のペースト、流動食の形に変えてみると食べてくれることがあります。与える食事の形状にも工夫を取り入れてみると良いでしょう。

 

まとめ

犬も年をとると、運動量も減ってきますし、体の代謝機能も衰え始めます。成犬の頃と変わらず元気だからと言って同じ食事を与えていると言う飼い主さんも多いと思いますが、老犬は必要なカロリーそのものも違ってくるのです。同じ食事を与えているとカロリー過多となり、肥満の原因になってしまいます。肥満は多くの病気の引き金になりますね。

また、食事を消化、吸収する力も衰えてきますので、今までの食事では栄養が偏ってしまったり、体への負担が増えてしまうことが考えられるのです。健康を維持するためにはカロリーや栄養素に着目し、老犬に合った食事に切り替えてあげることが大切です。

低カロリーで質の高いたんぱく質を使った栄養バランスの摂れた食事を心掛けてあげましょう。食事を見直すことで、病気のリスクを下げてあげることができますし、毎日元気に老後を過ごせるようになります。可愛い愛犬の健康と老後の生活を、ぜひ食事を見直すことで守っていってあげましょう。

老犬の食事

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獣医師・宿南章の愛情ごはん療法食

獣医師が犬の進化の歴史を研究。
進化栄養学など、様々な角度から
ドッグフード&療法食を作りました。

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記事を書いた人

宿南 章(しゅくなみ あきら)
獣医師
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
【所属団体】
The Royal Society for the Protection of Birds 会員
日本盲導犬協会 会員
野生動物救護獣医師協会 正会員

【プロフィール】
1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。
日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。


【研修・研究内容】
1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習
1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習
1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)
1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)
1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)
2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修

【論文】
Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004

【著書】
「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。
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