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犬の血尿は病院に行くべき?原因と注意すべき病気とは?

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愛犬が突然血尿を出したら飼い主さんは、びっくりしてしまいますね。血尿は尿が真っ赤になるので非常に分かりやすいのですが、中には尿が真っ赤ではないために血尿が出ていてもなかなか気がつかないこともあります。

犬の血尿は何かしらの身体の異常、病気のサインでもありますが、すぐに病院に連れて行くべきなのか?またどんな病気になっている可能性があるのでしょうか?その原因や対処法や予防法を紹介していくことにしましょう。

目次

血尿を出しやすい犬とは?

老犬

愛犬が高齢の場合は、老衰のために病気になりやすい体質です。血尿についても、膀胱腫瘍などで大きくなった腫瘍が尿の通り道を塞いでしまうことで排尿が困難になります。また腫瘍周辺の組織から出血して血尿が長引くことがあります。

老犬はいろいろな疾患を抱えていたり、急激に体調が悪くなるので血尿のリスクが高くなります。愛犬が高齢になって血尿らしくものが出たときはできるだけ早めに動物病院を受診することが必要です。

 

去勢、避妊手術をしていない犬

血尿が出るということは、膀胱の周辺において炎症が起こっていることが多いのですが、子宮や前立腺周辺で炎症が起きている場合は血尿や血尿に近い尿が出ます。

去勢手術や避妊手術をしていない愛犬の場合は、血尿を出す確率が高くなりますし、急激に状態が悪化することもありますのですぐに動物病院を受診しましょう。

 

神経質な犬

人間でも犬でも元々神経質であるということは、精神的なダメージから体調を崩しやすいので血尿を出しやすい体質と言えるでしょう。

ストレスに強い犬なら何にも問題ないことでもストレスに弱い犬だと、ちょっとした環境の変化でストレスが原因で体の免疫力が下がって血尿の原因になる細菌やウィルスに感染して病気になってしまいます。よくあるのが、膀胱炎で血尿が出るというパターンです。膀胱炎になると頻尿になることが多いのですが、少し元気がなくなって食欲がなくなります。

飼い主さんは愛犬の性格が神経質である場合は、日頃から血尿などの体調の変化がないかよく観察し、おかしいと思ったらすぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。

 

血尿が出たらすぐに動物病院に行くべき症状と病気

血尿というのは体からのサインです。体調が良ければ血尿は出ませんので、血尿が出るということはやはりできるだけ早く動物病院で診察してもらうことが大切です。

 

ぐったりしている

普段元気な愛犬が血尿を出してぐったりしている場合は命に関わる病気になっている可能性があるので、すぐに動物病院に連れて行かなければいけません。

腎盂腎炎や溶血性貧血、前立腺炎という病気でぐったりしているとなると血尿が出ても不思議ではありませんが、重度の膀胱腫瘍や前立腺腫瘍などで全身に強い影響を及ぼしている場合でも血尿が出てぐったりします。

場合によっては救急で動物病院に行く必要もありますので注意しておきましょう。

 

去勢や避妊手術をしていない

オスの前立腺に細菌が入って前立腺炎症という感染症を起こすと血尿が出ます。血尿を出すだけでなく、前立腺の部分が強い痛みを伴います。

また、メスの場合は血尿なのか生理の出血なのかはっきり分からないことがありますが、避妊手術をしていないメス犬は子宮に膿が溜まる子宮蓄膿症になっている場合があります。

子宮蓄膿症は血尿ではなく陰部から出血しますが、陰部から膿が出てくるという場合は至急動物病院に連れて行く必要があります。子宮に溜まった膿で子宮が腫れてきますが、最悪の状態になると子宮がたまった膿により破裂し、体内に膿が出てしまいます。

このような状態になると命の危険もありますので、避妊していないメスの愛犬の場合は注意しましょう。

 

口の中が白い

玉ねぎやチョコレート、薬や植物など犬が食べると中毒症状を起こすものが体内に入ったり、酸素を運ぶ赤血球が破壊さえて酸素不足の状態になり貧血を起こします。貧血が重症化すると口の中では歯ぐきや舌が白くなります。

重度の貧血で酸素不足になると命に関わるので出来るだけ早く動物病院を受診しましょう。

 

尿があまり出ない

尿があまり出ない状態にも関わらず、血尿が出る場合は尿が通る尿道がふさがっている可能性があります。尿道をふさぐ症状の病気が原因と考えると、尿道結石や腫瘍などが上げられます。

尿道がふさがって尿が出ない状態になると体内に毒素が回って尿毒症になり、数時間という短い時間で命に関わることもありますので注意が必要です。

 

血尿かどうか分からない場合

緊急性の高い症状が出ていても、飼い主が血尿にはっきり気がつかないということもあります。血尿ははっきりと真っ赤な鮮血のような血液が出る場合もありますが、尿が何となくいつもよりもピンクやオレンジっぽいという時もありますので、尿だけで判断せずにペットシーツの色を確認するのが良いでしょう。

はっきり色の変色があった場合分かるように白のペットシーツに変えてみるのも良い方法です。また、どこから出血しているのかはっきり分からなかったり、血尿か判断する場合は、トイレットペーパーで尿をしたあとに直接あてて色を判断しても分かります。

 

血尿以外の症状もあわせて判断する

血尿が出ているかどうかはっきりしない場合でも、尿をする時に痛そうにしていたり、何度もトイレに行ったり、トイレの時間が長かったり、陰部に違和感があると感じるときは何かしら排尿に問題がある可能性が高くなります。

血尿以外の愛犬の状態で、このようなことを相互的に判断して動物病院を受診しましょう。

 

血尿で考えられるよくある病気と対処法

血尿が出た場合は、どのような病気が疑われるのでしょうか。代表的な病気とその対処法についてみていきます。

 

尿路結石

尿路結石は尿道が結石によってふさがってしまう病気です。尿路結石自体は肝臓や膀胱でできますが、特にオスがよくなる病気です。

尿道に結石があると尿をするたびに違和感や痛みがあり、初期の段階から血尿が出ます。結石はミネラルとたんぱく質が固まってできるものですが、細菌が原因の場合もあります。ミネラルを多く摂っていたり、水分の摂取が少ないと濃縮された結石の原因になります。

血尿だけでなく、尿が出にくくなったり、嘔吐や食欲不振になります。また、結石が尿道や尿管を傷つけるので犬はとても痛がります。

結石が小さい間にしっかり治療を行えば問題ありませんが、治療が遅れてしまうと急性腎不全や慢性腎不全、尿毒症になり命の危険がありますので注意が必要です。

 

尿路結石の対処法

内服薬

尿路結石の9割ほどがストルバイト結石か、シュウ酸カルシウム結石です。ストルバイト結石は主に尿道から大腸菌が感染したことにより起こります。また、シュウ酸カルシウム結石は昨今多い結石ですが、腎機能の低下で処理しきれないシュウ酸カルシウムが蓄積されて結石になります。

これらは結石になる前の結晶の段階であると内服薬で治療出来ます。また、結石が小さい場合も点滴などで結石を治療が出来ます。

 

外科手術

結石が大きいために内服薬では溶かせなかったり、尿道に詰まっている結石を膀胱に押し戻せない場合は、外科的な手術をして結石を摘出します。外科手術は麻酔のリスクもありますし、身体的に非常に大きな負担が掛かります。

また、費用の面でも高額な費用がかかるので獣医さんとよく相談して対処することが大切です。尿道結石などは再発を繰り返すことがありますが、何度も手術できないということも知っておきましょう。

 

食事療法

結石を溶かすために尿のpHを下げるために、ドッグフードを尿道結石専用のものに変えて治療するということもあります。結石溶解療法のためのドッグフードが様々販売されていますが、愛犬の結石の種類によって適切出ないものもありますので、様子を見ながらドッグフードを選びましょう。

食事療法で治療を行っているときは、水と療養のためのドッグフード以外は与えることが禁止されていますので、オヤツなどを食べさせてはいけません。

また、結石がなくなった後も、再発防止のための食事を続けるようにしましょう。特に腎臓に配慮した専門のドッグフードをあげることをお勧めします。獣医師である宿南章が開発した腎臓病用の療法食「腎臓サポート」のドッグフードも参考にしてみてください。

尿のpHが偏らないこと、マグネシウム・リン・カルシウムなどのミネラルバランスが配慮されていること、塩分が抑えられているもの、低脂肪、良質のたんぱく質に配慮されているものが適しています。

特に、老犬の場合は結石ができやすいのでドッグフードには注意が必要です。

 

膀胱炎

膀胱炎の多くは細菌感染が原因です。他にも寄生虫や腫瘍、前立腺肥大が関係していることもあります。膀胱に尿が溜まると痛みを感じるので、なんとなく愛犬が尿をする前後に違和感があるようなしぐさがあると要注意です。

膀胱炎で血尿が出る場合は、膀胱の粘膜からの出血ですので、ある程度病気が進行していると考えられます。進行すると腎盂腎炎になったり、尿路結石にもなる可能性がありますので、でできるだけ早く動物病院を受診することが大切です。膀胱炎になると水を多く欲しがったり、尿の量も多くなります。

ミニチュアシュナウザー、ミニチュアダックスフント、ブルドッグ、ダルメシアンなどの犬種は膀胱炎になりやすいので注意が必要です。

 

膀胱炎の対処法

抗菌剤を服用する

膀胱炎の原因の多くが細菌からの感染ですので、膀胱炎の治療は抗菌作用のある抗生剤を2~3週間服用することが有効です。

膀胱炎を引き起こす細菌は、大腸菌、ブドウ球菌、プロテウス属、連鎖球菌、クレブシエラ、ニューモニエ、抗生剤もいろいろな種類があり、服用してもあまり効果がでないと判断した場合は他の抗生剤に変更することもあります。動物病院の獣医さんとよく相談して治療をしましょう。

 

水をたくさん飲ませる

水など水分を多く飲ませてあげることで膀胱の中の細菌を体外へ排出しやすくなります。

 

中毒症

人間が食べる食材でも犬にとっては中毒を起こす食べ物があります。玉ねぎ、ねぎ、にんにくなどは赤血球が破壊されます。玉ねぎなどをそのまま食するのもよくありませんが、玉ねぎなどのエキスが入っているスープなども危険です。チョコレートのカカオは犬にとっては非常に危険な食べ物で少量でも致死量に至るので誤って誤飲などの内容に日ごとから注意が必要です。

他にもブドウ、アボガド、マカダミアナッツなどのナッツ類、アルコール類、キシリトール、ジャガイモ、トマト、モロヘイヤ、リンゴ、梨、さくらんぼも中毒を起こす可能性があります。また、殺虫剤やタバコも誤って誤食すると中毒を起こします。

中毒を起こすと血尿だけでなく、嘔吐や下痢、痙攣、ぐったりするという症状がありますので、血尿と共に他の症状に気をつけておきましょう。

 

中毒症の対処法

食べたものをすぐに吐き出させることができれば良いのですが、血尿が出るといった症状が既に出てしまっている場合は、すぐに病院に連れて行って吐き気や下痢を抑えるなどの治療や貧血の治療を行います。貧血が酷い場合は輸血を行ないます。

 

犬の血尿を予防するポイント

安易に人の食べるものを与えない

人間が食べて安全なものでも犬が食べることで中毒を起こし血尿を出すことがよくあります。このため普段から飼い主が食べているものを安易に愛犬に与えないようにしましょう。

また、高カロリーな食べもの、おやつなどをたくさん与えて食事バランスが崩れると結石ができやすく、その結果尿道結石や膀胱結石ができて血尿が出るリスクが上がります。

特に結石などは一度完治しても再発を繰り返すので結石が出来やすい犬のために考えられた専門の療法食などを日頃から与えると安心です。

 

水分をたくさん与える

膀胱炎や尿路滑石などはこまめに水を与えることによって予防になります。ミネラルウォーターはミネラル分の過剰摂取になる場合もあるので、きれいな水を与えるようにしましょう。

 

排泄を我慢させない

膀胱炎などは尿を我慢することによって菌に感染するので、愛犬が排泄したそうにしていたら我慢させないようにしてあげましょう。

 

まとめ

犬の血尿には色々な原因があります。多くは、尿路結石、膀胱結石、中毒症、膀胱炎などが原因で起こりますが、去勢、避妊手術をしていない犬や神経質な犬、重大な病気が原因になっていることもあります。

真っ赤な鮮血のような血尿が出ることもありますが、中には何となく尿の色がピンク色やオレンジ色になる程度の血尿である場合もあります。

血尿かな?と思ったらできるだけ早く動物病院で受診するようにしましょう。

犬の血尿

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獣医師が犬の進化の歴史を研究。
進化栄養学など、様々な角度から
ドッグフード&療法食を作りました。

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記事を書いた人

宿南 章(しゅくなみ あきら)
獣医師
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
【所属団体】
The Royal Society for the Protection of Birds 会員
日本盲導犬協会 会員
野生動物救護獣医師協会 正会員

【プロフィール】
1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。
日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。


【研修・研究内容】
1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習
1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習
1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)
1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)
1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)
2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修

【論文】
Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004

【著書】
「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。
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