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愛犬がドッグフードを食べない時の原因はどれ?原因と7つの対策

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いつも食べているドッグフードなのに、愛犬が最近食べなくなって気になっているということはありませんか?嫌いなドッグフードなら食べないのは理解できても、いつもはよく食べるドッグフードさえ食べなくなったら、何かしらの体調の変化や病気の症状が出ているかもしれません。愛犬がドッグフードを食べなくなった時の原因や対策について、今回は詳しく見てみることにしましょう。

目次

愛犬に何か変化はないか確かめよう

いつも食べているドッグフードを食べなくなったという場合、一番心配されるのが体調です。一般的に体調を崩すと食欲がないという症状のほかに、愛犬の状態や行動で思い当たることはないかしっかり考えてみましょう。

食欲不振の他に、下痢や便秘をしていないか、また嘔吐、くしゃみ、鼻水、咳、発熱、発疹、目の充血、しっかりと尿が出ているか、尿の色や臭い、口臭が強くなっていないか、体を痒がっていないかなどがよくある犬の病気の症状です。消化器系の病気の場合、食欲不振だけでなく、下痢や嘔吐の症状があります。

また、お腹を触わると痛がったり、嘔吐が続く時は緊急性の高い場合が多くなりますので、至急動物病院に連れて行ってあげましょう。感染症にかかっている場合は、咳、鼻水、発熱などの症状が見られることあります。

関連記事:犬が下痢になったらどうすればいい?原因別の対処法と予防について

 

ドッグフードを食べない場合の原因(病気)

ドッグフードを食べないと言う場合、次のような原因が考えられます。

 

胃腸炎

ウィルス性胃腸炎、胃捻転、腸閉塞、ガンなど

胃腸の病気で代表的な症状と言えば、腹痛です。お腹が激しい痛みを伴うため、まず食欲が落ちるなどの症状が見られます。

 

心臓の病気

フィラリア症、心不全など

心臓病を発症すると、内臓など食事に関係する臓器にも、血液が必要量送られなくなります。そのため、食事を受け付けなくなってしまいます。

関連記事:
【獣医師監修】犬の心臓病って?種類や原因と治療法、余命、食事について
犬のフィラリア症の原因と症状、予防薬と注意点について解説

 

細菌やウイルスによる感染症

ジステンバー感染、風邪など

細菌やウイルスが体に侵入すると、内臓機能の低下を招いたり、ひどい症状から食欲が落ちることがあります。特にこうした感染症は年齢の小さな子犬や老犬に多く見られる病気ですので、注意してあげると良いでしょう。

関連記事:犬の感染症の種類を知っておこう!各症状と治療法まとめ

肺の病気

喘息、気管支炎、肺炎など

肺の病気を発症してしまうと、息を吸ったり、吐いたりすることもままならなくなるため、食欲が低下します。

 

夏バテ

犬も夏の暑さのために体力が消耗されて食欲が落ちます。夏バテの時ほどしっかり食べさせてあげたいところですが、脱水症状にならないように気を配ったり、生活環境を見直してあげることで夏バテは解消されます。

 

誤飲・誤食

食べ物ではないものを誤って食べてしまった場合や、中毒を引き起こす植物や化学薬品、食べ物、人間の薬などが体内に入ることで急性胃腸炎になります。急性胃腸炎の場合は食欲もなくなりますが、典型的な症状としては嘔吐です。

また、吐き気があるので長時間よだれを垂らしていることもあります。何度も嘔吐していると脱水症状を起こしますし、胃が異物により炎症を起こして出血している場合は嘔吐物に血液が混じることもあります。

 

歯が痛い、口内炎、歯肉炎

口内に少し傷があるだけでも痛いので食欲がなくなります。口臭がきつい、歯が汚れている、口の中が荒れている、歯ぐきが腫れているという症状がないか確認しましょう。口や歯のケアは病院で定期的に検診をしてチェックしてあげることが大切です。

関連記事:犬の歯周病チェックポイント!症状と治療、歯磨き対策まとめ

生理前や生理中

生理によってホルモンバランスが崩れているのでいつもと体調が違ったり、精神的にも不安定になるために食欲が落ちることがあります。

 

腫瘍

腫瘍にも色々な種類がありますが、身体のどこかに腫瘍がある場合は、食欲がなくなってきます。腫瘍は飼い主さんでもなかなか気が付かないことが多く、食欲がなくなってくるころには症状がかなり進行してしまっていることも多いので注意が必要です。老犬や大型犬は特に注意しましょう。

 

食欲不振が症状となるその他の病気

溶血性貧血、咽頭炎、膀胱炎、尿路結石、子宮蓄膿症、乳腺炎、前立腺炎、膵炎など

 

ドッグフードを食べないその他の原因

病気以外にも、食欲が低下する原因が考えられます。

 

ストレス

人間でも精神的なストレスや心配事があると食べることができなくなります。犬のストレスの原因は様々ですが、毎日散歩に連れて行って運動させたり、飼い主さんが愛情をもって遊んであげることが大切です。

関連記事:【犬のストレスサイン】に気付く!原因と解消方法

老化

高齢になると犬も食が細くなります。高齢が原因で食欲が落ちているというのはある意味当たり前かもしれません。突然全く食べなくなるのは心配ですが、年をとるに連れて徐々に食が細くなるのは自然なこととして認識しておきましょう。

また、高齢になると味覚や嗅覚が衰えてきます。匂いに鈍感になると食事をしてもあまり美味しく感じることができないので食欲がなくなります。

 

わがまま

いつもと違うドッグフードが食べたい、飼い主さんにかまってもらいたいというような愛犬の気持ちがわがままという屈折した形で表面化することがあります。体調が悪いわけではなく食べなくなったら、「何かして欲しいことがあるのかな?」と考えてあげることも大切なことと言えるかもしれませんね。

 

反抗

犬も反抗心を持っています。何か不満がある場合は飼い主さんに訴えるためにドッグフードを食べないという行動をとることがあります。

 

環境の変化

引っ越したり、病院に入院したり、ペットホテルに預けられたりと急に環境が変わると犬も精神的にダメージを受けることがあり、食欲が落ちます。

 

運動不足

運動不足でお腹があまり減っていないため、あまりドッグフードを食べないことがあります。しっかり運動することでお腹が減って、食べるようになりますので、毎日運動をしっかりとさせてあげましょう。

 

嗜好の変化

犬は基本的に今まで食べていた味に飽きることはありません。しかし、昨今のペットブームでドッグフードでもあらゆる犬に対応するものが販売されています。いつも食べているドッグフードよりも美味しいものの味を知ってしまった犬は、また美味しいものを食べたいと思い、今までのドッグフードを食べないことがあります。

今までのドッグフードを食べないことで飼い主さんは食欲がなくなったと心配して、あれやこれやと愛犬が好むものを与えてしまうことがありますが、この飼い主さんの行動が習慣化してしまうと、犬も食べないと言う行動をとるようになります。

また、人間の食べ物を与えてしまったと言う場合も同様です。味のあまりしない食べ物を拒絶するようになりますので、普段から犬に同じ食事を与え続けることも大切と言えるでしょう。

 

ドッグフードを食べさせるための対策

体調が悪いためにドッグフードを食べられないと言う場合には、もちろんすぐに病院に連れて行ってあげることが重要です。適切な治療を受けさせ、食欲の回復を試みるようにしましょう。

そうでない場合は、飼い主さんの工夫が必要となります。次のような方法を試しながら、愛犬がしっかりとドッグフードを食べてくれるよう努めていくと良いでしょう。

 

食べない時は食べさせない

当たり前のことですが、体調が問題ないのにドッグフードを食べないという場合は、無理に食べさせないということもありです。おやつや人間の食べているものは食べるのにドッグフードは食べないというのは、気まぐれ、わがまま、反抗、偏食が原因で食べないことが多いので、食べないからと言って好きなものだけを与えて機嫌をとらないよう気を付けましょう。ドッグフードだけでなく、全ての食べ物を一時的に食べさせないようにしてください。

いつも食べているドッグフードをいつもどおりに出してみて、5分~10分ほどで食べない時は出したドッグフードを下げてそれ以上食べさせません。このことを食事の時に繰り返しているとこのドッグフードを食べないと他には食べ物がないということが習慣で分かるようになります。

健康体で普通に生活していれば、お腹はいずれ減りますので、ドッグフードを出されても食べないということはなくなります。わがままを言っても他のものは出てこないと言うことを、身を持って知ることになるわけです。わがままを聞いてあげていないようで、かわいそうな気がするかもしれませんが、しっかり必要な栄養を摂るために必要なことですので、飼い主さんもその状況に耐えるようにしてください。

 

 

しつけのときに、おやつをあげるのを止める

しつけをしていたり、トレーニングをしている時、ごほうびとしておやつを与えることがあると思いますが、ドッグフードを食べない時は何かができたごほうびに特別なものをあげるのは逆効果になるので止めましょう。

おやつはおやつで食事は食事です。おやつでお腹がいっぱいになってしまっていたらドッグフードは食べません。おやつで空腹は満たされますが、栄養面を考えると不足してしまう恐れがありますし、病気の原因にもなります。たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルをバランスよく食するためには、ごほうびのおやつは向いていません。

空腹状態をあえて作ってあげて、ドッグフードを食べるよう促してあげましょう。おやつでよく食べられているのは、ジャーキー牛やクッキーの小麦粉です。ジャーキーやクッキーは、案外お腹に溜まります。トレーニングやしつけのごほうびはおやつではなく、いつものドッグフードを与えるようにしてみると良いでしょう。

また、食事を食べない時にはトレーニングを一時中断して様子を見てあげるのもおすすめです。

 

いつものドッグフードにちょっとだけ工夫をする

愛犬もお腹が空いているはずなのに、頑なにドッグフードを食べないと言う場合、本当に体調を崩してしまっていたらどうしようと飼い主さんの方が根負けしてしまうこともあります。こんな時は、いつものドッグフードに少しだけ工夫をして愛犬が興味を持つ工夫をしてみましょう。

例えば、少量のヨーグルトをトッピングしてみたり、甘みのある味やうま味のあるふりかけなどをかけて味を少しだけ変えてあげるのも良い方法です。色々と味付けを変えるのは興味を引くためです。注意しなければならないのは、ヨーグルトやふりかけを大量にかけないことです。食事を食べるために少しだけ味を変えるためのものですので本来はこれらの味に頼ることなくドッグフードを食べさせることが大切です。

いつものドッグフードを食べ出したら、トッピングは少しずつ減らして元の状態に戻していきましょう。トッピングするものとしては、他にもチーズやささみなども良いです。

 

匂いを強くする

いつも同じドライのドッグフードを食べていると、食欲がなくなることも少なくありません。また、高齢になると嗅覚や味覚の感覚が鈍くなるので食欲が湧きません。

そこでいつものドッグフードにぬる目のお湯をかけて匂いを出したり、鶏肉の出汁が出たゆで汁をドッグフードにかけて匂いをつけて食欲がわくように工夫してみましょう。原料が良いドッグフードは温かい液体をかけることで風味が増しますのでいつもと少し違う感覚で食べられます。

他にも牛乳を温めてかけるのも良い方法ですが、犬用の牛乳と人間用の牛乳は成分が少し違います。人間用の牛乳を食しても下痢にならない犬もいますが、中には体調を崩す場合もあります。ペットショップには犬用の粉ミルクも販売されていますので粉ミルクをお湯で溶いてドッグフードにかけてあげると良いでしょう。

ペット用の粉ミルクは子犬が母親のお乳の代わりにしっかり栄養を摂ることができるよう栄養成分を構成しているものが多く、普段のドッグフードをあまり食べないと心配している場合は付加するのに適した食品の1つです。ぜひ試してみると良いでしょう。

 

しっかりと運動させる

食欲を増進させるためにはやはり運動が大切です。散歩に連れて行ったり、遊んであげたりして運動をしっかり行うようにすると必ずお腹が減ってきます。

また、外に出るとストレスも解消されますので気分も良くなります。その子に合った運動量を目安に、体を動かせる環境を作ってあげると良いでしょう。

 

食べたらしっかり褒める

食べることに興味がなくなったり、食欲がない犬でも飼い主さんに褒められて可愛がられると嬉しくなります。少しでも食べた時にしっかりと褒めて認めてあげることで食べることの大切さを感じることができます。食べると飼い主さんに褒められる、飼い主さんが嬉しそうにするという経験をしっかりとすり込むと出された食事を積極的に食べるようになります。

 

どうしてもダメならドッグフードを変えてみる

食事を食べない愛犬に対して、根気強く食べるまで食事をさせなかったり、ドッグフードに工夫をしてみても、食べない状態が続くとやはり健康状態が心配になってきます。2~3日食べなくても特に大きな問題はありませんが、それ以上になってくると問題です。

そんな場合はドッグフードを変えてあげると良いでしょう。どんなドッグフードなら食べるのかと言うことが難しいのですが、あまり食べないと言う場合には少量でも質が良く、栄養面もしっかりと考えられているドッグフードの方が安心です。そうしたドッグフードならば少量でも十分な栄養を摂ることができます。

獣医師の宿南章が開発したドッグフードは、年齢ステージ別に最適な栄養配分で原材料も味も人がそのまま食べられるほどの品質と風味になっていますので、一度参考にしてみてください。

愛犬の体質や現在の健康状態をよく考えながらドッグフードを選ぶようにしましょう。ドッグフードを変える場合には、突然ドッグフードを全部変えないようにしましょう。少しずつ割合を増やしながら、何を好んで食べているのかなど、よく観察し、愛犬に食べさせるべきドッグフードを選んでください。

 

まとめ

毎日食べているドッグフードを食べなくなった場合、一番飼い主さんが心配するのが何か悪い病気ではないかということです。食欲がないという症状と共に他の症状がないかよく観察して、心配な点がある場合は早めに動物病院を受診させてあげましょう。健康面に問題がないのにドッグフードを食べないのであれば、ストレスやわがまま、老化や嗜好の変化などが考えられます。この場合はお腹が減るまで無理に食べさせないようにしたり、ドッグフードに少し手を加えて興味を引いてみましょう。

それでも食べてくれない場合はドッグフードを根本から見直す必要があるかもしれません。どうせ新しいものに変えるのであれば、品質や栄養面にも優れたドッグフードを選んであげましょう。素材そのものを大切にしているドッグフードは、味だけでなく香りも良いものが多いため、食いつきも良くなります。飼い主さんが本当に良いと思えるものを選んであげてくださいね。

ドッグフード食べない

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獣医師が犬の進化の歴史を研究。
進化栄養学など、様々な角度から
ドッグフード&療法食を作りました。

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記事を書いた人

宿南 章(しゅくなみ あきら)
獣医師
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
【所属団体】
The Royal Society for the Protection of Birds 会員
日本盲導犬協会 会員
野生動物救護獣医師協会 正会員

【プロフィール】
1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。
日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。


【研修・研究内容】
1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習
1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習
1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)
1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)
1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)
2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修

【論文】
Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004

【著書】
「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。
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